ライブ配信では、時間の都合で取り上げられない質問も少なくありません。そこで資産形成ナビでは、配信中に流れた質問の中から「これは多くの人の参考になりそう」と感じた内容を、Q&Aシリーズとして整理していきます。
今日の質問
50歳になり、がん保険に入るべきか迷っています。不安だから入っておく、という考え方でよいのでしょうか。
結論
不安だけで加入を決めるのではなく、公的医療保険、貯蓄、収入減への備え、家族構成を見て判断したいです。
がん保険が役立つ人もいます。ただし、保険料を払い続けることで家計が苦しくなるなら、本末転倒になることがあります。
まず公的制度を確認する
日本には高額療養費制度があります。厚生労働省は、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が上限額を超えた場合、その超えた額を支給する制度として説明しています。上限額は年齢や所得で変わります。
参考: 厚生労働省 高額療養費制度
また、国立がん研究センターのがん情報サービスでも、公的医療保険や高額療養費制度について確認できます。
がん保険で備えやすいもの
がん保険は、医療費そのものだけでなく、治療中の収入減、通院交通費、差額ベッド代、家族のサポート費用などに備える目的で考えることがあります。
公的保険でカバーされる部分と、自己負担になりやすい部分を分けて見ると、必要性を判断しやすくなります。
50歳で見るポイント
50歳前後で考えるなら、次の点を確認したいです。
- 生活防衛資金はどのくらいあるか
- 会社員か自営業か
- 傷病手当金を使える可能性があるか
- 家族に扶養している人がいるか
- 住宅ローンや教育費が残っているか
- 保険料を何歳まで払うのか
自営業で収入が止まりやすい人、貯蓄が少ない人、扶養家族がいる人は、保険の必要性が高くなる場合があります。反対に、貯蓄が十分で固定費が低い人は、保険を小さくする選択もあります。
不安を保険だけで消そうとしない
がんへの不安は自然です。ただ、不安を全部保険で消そうとすると、必要以上に大きな保障を選びやすくなります。
まずは、公的制度、貯蓄、家計の固定費、働けなくなったときの収入を整理しましょう。そのうえで、足りない部分だけ保険で補う考え方が現実的です。
まとめ
- 50歳でがん保険に入るべきかは家計次第
- 高額療養費制度など公的制度を先に確認する
- 医療費だけでなく収入減への備えも見る
- 保険料を払い続けられるか確認する
- 不安だけで大きな保障を選ばない
保険は不安をゼロにする道具ではなく、家計で受け止めきれないリスクを分ける道具です。入るかどうかより、何に備えたいのかを先に決めたいです。