ライブ配信では、時間の都合で取り上げられない質問も少なくありません。そこで資産形成ナビでは、配信中に流れた質問の中から「これは多くの人の参考になりそう」と感じた内容を、Q&Aシリーズとして整理していきます。

今日の質問

フェンスが5cmほど隣地に越境していたと言われました。再設置費用は全額こちらが負担するべきでしょうか。

結論

すぐに全額負担と決める前に、まず境界の根拠、設置時期、誰が施工したか、相手とのやり取りを整理しましょう。

本当に越境しているなら是正が必要になる可能性はあります。ただし、費用負担は事情によって変わるため、土地家屋調査士、弁護士、司法書士などに確認した方が安全です。

参考: 法務省 筆界特定制度

まず境界を確認する

土地の境界は、感覚や塀の位置だけでは判断できません。

法務省は、一般的な「境界」と、登記された土地の区画を示す「筆界」は異なる概念になることがあると説明しています。まずは、登記簿、公図、測量図、境界標、過去の測量資料を確認しましょう。

必要なら土地家屋調査士に測量を依頼します。

設置時期と経緯を見る

フェンスを自分で最近設置したなら、施工業者の責任や契約内容も確認します。

前の所有者の時代からあるフェンスなら、売買時の説明、境界確認書、隣地との合意書がないかを探します。長く放置されていたからといって必ず問題がなくなるわけではありませんが、経緯は重要です。

費用負担は一律ではない

越境している側が是正費用を負担するケースは考えられます。ただ、施工ミス、過去の合意、相手の要求範囲、境界の不明確さなどで話は変わります。

相手に強く言われたからといって、すぐ全額を約束するのは避けましょう。書面で確認し、専門家に相談してから返答する方が安全です。

近隣関係も大切

境界トラブルは、正しさだけで進めると関係が悪くなることがあります。

まずは感情的に反論せず、「資料を確認します」「専門家に見てもらいます」と伝えるのがよいです。会話だけで終わらせず、日時、相手の主張、こちらの返答をメモしておきましょう。

まとめ

  • すぐ全額負担と約束しない
  • 境界の根拠資料を確認する
  • 設置時期、施工業者、過去の合意を調べる
  • 必要なら土地家屋調査士や弁護士に相談する
  • 近隣関係を壊さないよう、記録を残して進める

5cmでも土地の話は慎重に扱うべきです。焦って口約束せず、事実確認から始めましょう。