ライブ配信では、時間の都合で取り上げられない質問も少なくありません。そこで資産形成ナビでは、配信中に流れた質問の中から、多くの人が判断のヒントにできるテーマをQ&Aシリーズとして独自に整理しています。
この記事は、画像に残された短い回答を長く転載するものではありません。回答の趣旨を手がかりに、公開日時点の公式情報と一般的な判断手順を加え、初めて調べる人にも分かるよう再構成しています。
質問の要約
大学生です。海外の学生がホームページ販売で大きく稼いだ話を見て、自分もAIを使い、ホームページを1件10万円、更新費月1万円で企業へ販売したいと考えています。企業は買ってくれるのでしょうか。どんな人から買いたくなるのでしょうか。
結論
AIでホームページを作れるだけでは、10万円で売れる理由にはなりません。企業が買うのは、ホームページという制作物ではなく、その先の集客、問い合わせ、採用、売上、信頼性、更新のしやすさ、保守の安心です。
行動を始めること自体は良いです。ただし、価値は「きれいなページを作る力」だけでなく、相手の商売を理解し、成果につながる設計をし、納品後も守れることにあります。最初は知り合いの店や小さな事業者で実績を作り、成果事例と紹介を積み上げる方が現実的です。
画像回答の趣旨を独自表現で整理
画像回答の趣旨は、AIでホームページを作る挑戦は悪くないが、企業が買うのは制作物そのものではなく成果だというものです。AIで誰でも作れる時代ほど、単に作れるだけの価値は下がります。相手の業種、顧客、課題、売上導線を理解し、提案できる人から買いたくなります。
リベ大の考え方を参考にすると、副業や事業では「誰のどんな悩みを解決するか」が重要です。AIを使うことは手段であり、売れる理由ではありません。お客さんの売上や手間をどう改善するかを言語化できるかが勝負になります。
判断理由
企業はホームページではなく成果を買う
企業がホームページを作る目的は、名刺代わり、問い合わせ獲得、採用、予約、EC、信頼性向上、営業資料の補完などです。目的が違えば、必要なページ構成、文章、写真、導線、更新方法も変わります。
10万円で売りたいなら、相手にとって10万円以上の価値がある説明が必要です。たとえば、問い合わせが増える、採用応募が増える、電話対応が減る、営業時間外にも情報提供できる、営業資料として使える、Googleビジネスプロフィールと連動するなどです。
AIで作れる部分と人が責任を持つ部分を分ける
AIは文章案、構成案、コード生成、画像のラフ、競合調査の整理に役立ちます。しかし、事実確認、著作権、商標、写真使用許諾、個人情報、セキュリティ、契約、納品後の保守は人が責任を持つ必要があります。
AI生成物をそのまま納品すると、誤情報、既存サイトに似た表現、存在しない実績、法律上問題のある表現が混じる可能性があります。AIを使うほど、確認作業と説明責任が重要になります。
月1万円の更新費には理由が必要
月1万円を請求するなら、何を含むかを明確にします。文章修正、画像差し替え、キャンペーン更新、問い合わせフォーム確認、バックアップ、セキュリティ更新、アクセス解析レポート、軽微な改善提案などです。
何もしないのに月額だけ取る形では信頼されません。反対に、毎月の更新作業や改善提案があり、事業者が自分で触らなくても済むなら、月1万円に価値を感じる人もいます。サービス範囲と対応時間を契約書に書きます。
数字・制度・契約の注意点
10万円の制作費には、ヒアリング、構成、文章、デザイン、実装、フォーム、スマホ対応、ドメイン、サーバー、SSL、写真、修正回数、納品方法、操作説明、保守のどこまで含むかを決めます。範囲が曖昧だと、追加修正で赤字になります。
著作権と利用権も重要です。文章、画像、ロゴ、フォント、テンプレート、AI生成物、外部素材の権利を確認します。文化庁もAIと著作権に関する考え方を公表しています。商標や他社画像を無断で使わないようにします。
問い合わせフォームを置くなら、個人情報の取り扱い、スパム対策、セキュリティ、プライバシーポリシーが関係します。WordPressなどCMSを使うなら、更新停止やプラグイン脆弱性にも注意が必要です。IPAなどの公的情報を参考に、基本的なセキュリティ対策を確認します。
今日からできる行動
- まず1業種を決める
- その業種の集客課題を10個書き出す
- 知り合いの店や事業者に困りごとを聞く
- 無料または低価格で1件目の実績を作る
- 制作範囲、修正回数、保守範囲をテンプレート化する
- 著作権、写真、個人情報、セキュリティの確認リストを作る
- 納品後1か月で改善提案を出す
最初から10万円を取れなくても失敗ではありません。価値の根拠がないうちは、実績作りと学習費として小さく始めるのが安全です。
判断チェックリスト
- 誰に売るか業種を決めたか
- その業種の売上導線を理解したか
- 制作物ではなく成果を説明できるか
- 10万円の内訳を説明できるか
- 月1万円の保守内容を明確にしたか
- 著作権と素材利用を確認したか
- 問い合わせフォームの個人情報対応を考えたか
- セキュリティ更新の責任範囲を決めたか
- 契約書や見積書を用意したか
- 実績1件目を作る相手がいるか
チェックが埋まらないまま営業すると、受注できても納品後に困ります。売る前に、守れる範囲を決めることが大切です。
よくある誤解
AIで作れるならすぐ売れる
AIで作れることと、お客さんが買うことは別です。お客さんは自分の事業に役立つかを見ています。
安く作れば受注できる
安さだけで選ぶお客さんは、修正要求が多く利益が残らない場合もあります。価格より、成果と範囲を明確にします。
納品したら終わり
ホームページは公開後の更新、保守、改善が大切です。問い合わせが来ない、表示が崩れる、フォームが届かないといった問題に対応できる体制が必要です。
判断メモの作り方
営業前に、対象業種、相手の悩み、提供価値、制作範囲、価格、保守内容、納品後対応を書きます。特に「10万円で何が解決するのか」を一文で説明できるようにします。
次に、制作チェックリストを作ります。ドメイン、サーバー、SSL、スマホ表示、問い合わせフォーム、プライバシーポリシー、画像権利、表示速度、バックアップ、更新方法です。AIで作った部分ほど、事実確認と権利確認を入れます。
最後に、実績メモを残します。公開前後の問い合わせ数、予約数、採用応募、店主の作業時間、アクセス数などです。成果が小さくても、改善した事実が次の営業材料になります。
相談・確認した方がよいケース
契約書がない、修正回数や納期が決まっていない、ドメインやサーバーの名義が曖昧な場合は、受注前に整理すべきです。学生の副業でも、企業からお金を受け取るなら仕事として責任が発生します。口約束だけで進めると、納品後の修正、解約、支払いで揉めやすくなります。
著作権の帰属が不明、顧客画像や文章を無断でAIへ入力している、更新費に含む作業範囲が曖昧、問い合わせ対応やセキュリティ責任が決まっていない場合も危険です。AI利用については、顧客情報や未公開情報を入力してよいか、事前に同意を取る必要があります。
制作後の成果測定方法がない場合、月額更新費の価値も説明しにくくなります。アクセス数、問い合わせ数、予約数、採用応募、更新作業時間の削減など、何を成果として見るのかを顧客と決めます。契約や権利に不安がある場合は、弁護士、商工会、専門家へ相談します。
受注前に準備したいもの
ヒアリングシート、見積書、契約書、業務範囲、修正回数、納期、保守内容を準備します。特に、月額更新費に含む作業と含まない作業を分けます。毎月の文章修正は何回までか、画像差し替えは何点までか、緊急対応は別料金かを決めます。
ドメイン・サーバー名義、ログイン情報の管理、バックアップ、SSL、問い合わせフォーム、プライバシーポリシー、アクセス解析方法も確認します。顧客名義にするのか、制作者が管理するのかで、解約時や引き継ぎ時の扱いが変わります。
使用素材の権利確認、AI利用の同意、顧客から預かる写真や文章の扱い、納品後の連絡窓口も必要です。AIで作った文章や画像でも、事実確認と権利確認は人間の仕事です。小さな案件ほど書面化を省きがちですが、小さな案件だからこそテンプレート化して守りやすくします。
まとめ
- AIで作れることは売れる理由にならない
- 企業が買うのは集客、売上、信頼、保守の安心
- 10万円と月1万円の内訳を明確にする
- 著作権、個人情報、セキュリティ、契約を軽視しない
- 最初は小さな実績を作り、成果事例を積む
AIは強力な道具ですが、商売の価値を代わりに作ってくれるわけではありません。相手の事業を理解し、成果まで責任を持つ姿勢があれば、Web制作は学ぶ価値のある挑戦になります。
免責事項
本記事は一般的な副業・事業検討の整理であり、特定の営業方法、価格、契約形態を保証するものではありません。著作権、商標、個人情報、セキュリティ、契約責任は案件ごとに異なります。実行前に公式情報、契約書、必要に応じて弁護士、税理士、専門家へ確認してください。
参考資料
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このQ&Aについて
本記事は、YouTubeライブ中に採用されなかった質問と画像内回答の趣旨をもとに、資産形成ナビ運営者が独自に調査・再構成した解説です。両学長がこの記事へ回答したものではありません。資産形成ナビは非公式の個人発信サイトであり、両学長、リベラルアーツ大学、リベシティの公式見解を示すものではありません。